休日と旅行について
休日の過ごし方
旅行ではどのようなものが得られますか?
MS(多発性硬化症)であるからといって、旅行をやめる理由にはなりません。MSの人は他の人と同じように、旅行をすることができます。

もちろん旅行する際には、十分に準備を整えることがきわめて重要です。旅行の計画については主治医からのアドバイスを受け、自分自身の体力や症状について客観的に評価し、計画を立てることも必要です。

旅行で得られる多くのものには、毎日の日常から離れること、旅先での新しい刺激などがあります。これらは日常生活上の制限を受けていてもすばらしい活力を与えてくれる源となります。

また、旅先ではいろいろな状況に対面します。そのため普段は使わないような運動能力を活かす機会となることがあります。ご自身の限界を試す機会ともなります。
旅先について
海外旅行ももちろんできますが、十分な準備をせずに熱帯地方へ旅行するのは勧められません。

MS(多発性硬化症)では旅行を成功させるために注意を払わねばならないことがあります。MS患者さんの中には熱に弱い人がいるということです。

入浴後に症状が悪化したなどの経験があり、「熱に弱い」と感じる患者さんは、赤道に近い気温の高い国に旅行するのは避けた方が良いでしょう。高温または高湿の気候や長時間の日光を浴びることによって症状が悪化することがあります。

高温では身体機能が著しく低下します。また急激な気候の変化もできれば避けた方が良いでしょう。しかしその反応の仕方は患者さん個々によって異なります。どこに旅行するかは患者さん個々の症状とMSの経過をみながら決めるのが良いでしょう。また、旅先で病気になってはせっかくの旅行も台無しになってしまいます。旅先によってはワクチンの予防接種など、必要な対策をきちんと取るようにしましょう。なお、ワクチンの接種はMSの治療に影響を及ぼすこともありますので、このような場合には主治医に相談してください。

海外旅行は可能ですが、突然に熱帯地方への旅行を予約するということはやめましょう。旅行の行先は注意して選び、旅先で素晴らしい時間を過ごせるように十分に準備します。