MSて何?
ミエリンとは
ミエリン(髄鞘)は神経細胞の軸策を取り囲んでいる物質であり、絶縁体の役割り(電気線の絶縁体、ビニールテープのようなもの)を果たしています。ミエリンは神経の電気信号が身体の他の部分へ伝わる速度を速めます。
ミエリンが失われると、この電気信号の伝わり方が遅くなったり、遮断されたりすることがあり、多くの神経症状をきたします。
電気信号の伝わり方
電気信号は神経に沿って伝わります。神経細胞には、軸策と呼ばれる電気信号を伝えるための神経線維(細長い突起)があります。この神経線維は長く、身体の離れた部分、たとえば脊髄と脚の筋肉の間で電気信号を伝えることができます。神経細胞によって、身体の別々の部分の間で情報が送られます。
ミエリンは電気信号の伝わりを速める
ほとんどの神経線維はミエリンと呼ばれる脂肪層で囲まれ、絶縁されています。この物質により電気信号を脱線しないで送ることができ、伝わる速度が速くなります。ミエリン層はもともと一定の間隔でわずかな隙間があいており、ランヴィエの絞輪といいます。

神経の電気信号は絞輪から絞輪へと飛ぶようにして伝わり(跳躍伝導)、神経線維の経路に沿って伝わるよりも速い速度(秒速100 m以上)で伝わります。
ミエリンが壊されると多様な症状をきたす
ミエリンが傷ついたり壊されたりすると、神経の電気信号は次第に遅くなり、またはまったく伝わらなくなります。電気信号は神経線維の経路に沿って伝わるようになり、絞輪から絞輪へ飛ぶようにして伝わる(跳躍伝導)場合と比べるとはるかに長い時間がかかります。 また、ミエリンが失われると神経の電気信号がショートしたり、伝達が遮断したりすることもあります。ミエリンが破壊されて失われることを脱髄といい、破壊された領域を病巣あるいは脱髄斑と呼びます。

神経の電気信号の伝わり方が病変で遅くなったり完全に遮断されたりすると様々な症状が起こり、神経系の機能に悪影響を及ぼします。

現れる症状としては、感覚障害、視力障害、運動障害、歩行障害、排尿障害などがあります。