MSの治療法について
リハビリテーションについて
理学療法とは何か?
理学療法は心理学・教育学・社会的な面が複合された治療法です。活動的に過ごすことが人間の基本的な要求であり、活動の中には治療的な効果があると考えられています。
理学療法は、一時的もしくは慢性的な機能障害がある患者さんのリハビリテーションとして行われます。その目標は患者さん個々の日常生活や職業的分野などで、できるだけ多くの能力をつけることです。
理学療法士はどこで働いていますか?
理学療法士はたとえば脳外科、神経内科、循環器科、整形外科など多くの専門分野で働いています。病院や専門科診療施設、リハビリテーション施設、老人ホーム・ナーシングホームなどに働いています。
理学療法はどのように受けることができますか?
社会的サービスと健康保険によって理学療法の費用が負担されるには、医師からの処方が必要です。
理学療法と多発性硬化症
すべてのMS(多発性硬化症)患者さんに共通した理学療法のプランはありません。初めに、MS患者さんの問題点、理学療法の必要性、可能性の詳細を調査します。その後でこれらの情報から治療のプランが計画されます。
理学療法では、身体機能と心理・精神面が区別されます。
感覚運動面には、痙縮、筋力消失、振戦、協調運動障害、感覚能、視覚障害、膀胱/腸管機能などが含まれます。治療には下記のようなものがあります。

  • 基本動作(起居動作):寝る、起き上がるなどの動作
  • ADL(日常生活)動作:食事を食べる、座る、立ち上がる、歩行するなどの動作
  • 機能訓練:拘縮の予防・改善、痙縮の改善、筋力の維持・改善、協調性の改善(バランス訓練)、感覚訓練
  • APDL(生活関連)動作:お金の管理、交通機関の利用、家事などの動作

心理・精神的な機能には、認知の分野(記憶、記銘力、抽象化能力、集中、識別、思考など)や精神(抑うつ、ストレス、自信、自尊心、動機付けなど)、社会領域、余暇時間が含まれます。ここでは下記の治療方法が行われます。

  • 認知訓練、記憶訓練
  • 手工芸、個人の表現・精巧な運動技能の実践としての創造的活動
  • 余暇時間、趣味
  • 社会的な接触

理学療法士は治療目標を以下のように設定します

  • 拘縮予防などの二次性障害の予防
  • 日常生活に対処
  • 障害された機能の改善
  • 能力の維持
  • 新たな技能の習得と実践、新しい戦略の開発
  • 体力の温存

治療において最も重要な目標は、MS患者さんの自立を促し、最適なクォリティ・オブ・ライフを送るのに役立つ個別の解決策とプランを患者さんとともに作り上げることです。

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