MSの診断
MRI検査を受ける
MRI検査とはどのような検査でしょうか?MRI検査を受ける時には、何をすればよいのでしょうか? このページでは実際に検査を受ける際の手順について紹介します。
MRI検査が始まる前

MRI検査はMRI装置を設置した特別な検査室で行います。MRI検査室では、ベッドに横になり、MRI装置の中にベッドごと入ります。MRI装置の中はトンネル状になってあり、その直径は肩幅より少し大きい程度です。そのため狭い場所で拘束されたように感じるかもしれません。もし、MRI検査中に不安や恐怖を感じ、我慢できないようなら、担当の医師に相談してください。検査は30分程度で終了します。

検査中はじっと横になっているように言われます。特に、検査する部分を動かすと画像が乱れるため、検査中はできる限り動かさないようにする必要があります。 MSでは脳と脊髄が最もよく検査されます。病院によっては、検査する部分を固定するためにバンドを使ったり、たくさんの詰め物を置いたりします。

造影剤(例:マグネビストなどのガドリニウム含有物質)を使用する場合、1~2分間にかけて静脈内に注射されます。十分な量の造影剤を脳に到達させるため、スキャンを実施する前に数分間待つことがあります。通常、造影剤は検査の後その日のうちに尿中へと排泄されます。


MRI検査中に起こること

検査が始まったら、「ゴーンゴーン」「カンカンカン」というような高い連続音が聞こえます。場合によっては非常に大きな音になりますが、びっくりしないで下さい。これは磁場を発生している磁石の発する音です。正常な音ですが、検査を受けている人が機械の故障と誤解することがあります。病院のスタッフが騒音を和らげるため耳栓かイヤホンを渡してくれることもあります。

多くのMRI施設には検査中に病院スタッフが患者さんと話せるようなインターホンシステムがあります。また問題がある場合にスタッフに連絡できるようにブザーも設置されています。狭いスペースにいても、一人ではありません。複数の病院スタッフが近くにいて、インターホンとブザーのシステムで簡単に連絡することができます。


MRI検査にかかる時間は?

MRI検査にかかる時間の長さは病院により、検査が必要な身体の領域の数により異なります。平均的には、MSを診断するためのMRI検査は約30分程度で終わります。

MRIは安全で痛みもありませんが、狭い装置の中でじっとしていなくてはならず、また機械の騒音が大きい場合があるため、不快や不安を感じることがあるかもしれません。しかしMRI検査に必要な時間は比較的短く、その結果からはMSの診断と治療の評価にきわめて重要な情報を得ることができます。


将来に期待する

MRI検査はMS分野で臨床的に使用を開始されて以来、MSを評価する重要な検査として貢献してきました。この技術は常に進歩しており、MRIと関連技術の発展によって更にMSの病態解明や診断に必要な様々な情報が得られることが期待されています。